サンプル










作品説明
「金時、母は……‘私’は──」──最近、頼光大将の様子がおかしい。訝しむ坂田金時の視線の先には、源氏の女武将・源頼光がいた。母を名乗り、金時と接する頼光だが──数日前、女鬼の手に落ちた頼光は、快楽を刻まれた身体を持て余していた。愛しき金時と接するだけで昂ぶってしまう己を恥じながらも、抑えきれず自らを慰める頼光。この異常を断ち切るため、頼光は再び鬼の巣へ――。だが待ち受けていたのは、悪辣な罠とあの夜よりも深い責め。自らが抑え込んでいた‘女としての情欲’に心を支配されていく頼光。性愛と母性、そして快楽がせめぎ合う中、敗北の刻が頼光に迫る。しかしその時、助けに現れたのは──
