あなたに贈るもう一つのプレゼント

華やかな社交会の舞台で、可憐なドレスに身を包んだ空崎ヒナは見事な演奏を披露し、集まった観客を魅了した。拍手喝采の中、堂々と微笑む彼女の姿は、生徒会長としての威厳と少女らしい可憐さを併せ持ち、誰もが息を呑むほどだった。――だが、その視線の先にあったのは、ただ一人。式典を終え、来賓への挨拶を済ませたヒナは、人目を避けるように先生を呼び止める。「先生……実は、もう一つ贈りたいものがあるんです」少しだけ恥ずかしそうに囁くその言葉に、胸が高鳴る。控室に入ると、先ほどまで堂々としていた彼女が、頬を赤らめ視線を揺らしながら近づいてくる。「……今日は、私をプレゼントします。だから、先生の好きにしていいんです」その一言で理性は吹き飛び、二人は抑えきれない想いに身を任せていく。華やかな夜会の余韻に包まれながら織りなされるのは、誰にも知られてはいけない――甘く熱い、二人だけの秘密の時間だ【収録内容】・本編23ページ（グレースケール）・jpg版＋PDF版同梱【SNS】制作中の漫画・進捗情報・次回作の予告などをX（旧Twitter）およびPatreonにて随時発信中！◆X（旧Twitter）