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基本情報
作品説明
――‘蝶屋敷に鬼が入るなんて、あり得ない’それは、誰もが信じていた‘安心’だった。けれどある夜、蟲柱はそこで鬼に敗れ、毒も剣も効かず、抵抗も虚しく押し倒された。「やめて…っ、ここは…治療する場所なのに…っ」しかし耳元で囁かれるのは、あまりにも甘い悪意。「じゃあ…俺が治してやるよ、お前の‘奥’までな…」静かな和室で、畳を濡らす水音。柱の誇りも毒の呼吸もすべて崩れ落ちる中、彼女は静かに、‘苗床’として開花していった。安全圏など存在しない──淫らに咲いた胡蝶は、白濁の中で何度も‘散る’。