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作品説明
放課後のチャイムが鳴る。クラスメイトたちが皆帰るか部活に勤しんでいる頃、教室の中に1組の男女だけが残っていた。「それで、あたしに頼みって何?また漫画の手伝いとか?」彼女の名は来●えりか。誰に対しても分け隔てなく人懐こい性格で、男女問わず人気がある。「いや、うーん……そうと言えばそうだし、違うといえば違うし………」「もー、何それ!?いい加減はっきりしなさいよ!」「わ、分かった、言うよ。その………来●の履いてる、下着を見せて欲しいんだが……」「うんうん、あたしの履いてる下着を……ってはあああぁぁぁっ!?」経緯はこうだった。今度応募する漫画に女性の下着姿を描くシーンがあるのだが、実物を見たことがないので分からない。そこで実際の下着を見せてもらって、資料にしたい───「頼む!コンクールまでもう時間がないんだ!」「いや、無理だって…ママにでも見せてもらえばいいじゃん」「お母様にこんな事お願いできると思うか!?頼む、花●はまだ転校してきたばかりだし、来●ぐらいしかお願いできる相手がいないんだ!!」友人の名前を出され、えりかはピクッと反応する。(流石に、つぼみにこんな事させる訳にはいかないよね……)自分が断れば、今度は友人に白羽の矢が立つかもしれない。それに、また漫画を手伝うと約束してしまった手前もある。「はあ………仕方ないなあ。……ちょっとだけだからね?」「……ねぇ、見てばっかいないでさ、ちょっとはスケッチとかしたら?」「あ、あぁ、そうだな………」会話が途切れ、2人の間に気まずい空気が流れかける。「そ、そんなにジロジロ見ちゃってさ、男子ってほんとにやらしーよねー」あえて普段と変わらない調子で振舞おうと努めるえりか。本当はもう顔から火が出そうなほど恥ずかしかったが。下手に恥じらって、この場の空気を気まずくしてしまう事を避けたかった。あくまでこれは友人の手伝い。いやらしい事でも何でもない。そう自分に言い聞かせ、平静を保とうとする。「来●、もし良かったら───」男子生徒が言いかけた、その瞬間だった。「おいお前ら!ここで何やってんだ!!」怒鳴り声を上げ入ってきたのは、生徒指導の教師だった。女子へのボディタッチが多いと噂の男で、評判は良くない。よりにもよって最悪の相手に見つかってしまった。男子生徒だけが先に帰され、教師と2人きりになるえりか。この状況に、えりかは何か嫌なものを感じていた。「ねえ先生、早くあたしも帰らせてよ」「何だその態度は。お前……本当に反省してるのか?」「反省したってば!だから、早く家に───」「じゃあ、ここで何してたか、先生に言ってみろ」「えっ、何って……だから、友達の頼みで……」「友達の頼みで、何してたんだ?言葉で説明されてもよく分からんから、ここでもう一度やってみろ」その言葉に、えりかはハッとたじろぐ。この男は、自分にもえりかの下着を見せろと言っているのだ。シナリオ解説画像を含め、差分込み本編500枚です。(画像の生成にAIを使用しています)