迫りくる巨尻

・novelai作品『迫りくる巨尻』第一章:尻との遭遇「おい、後ろ！後ろォォォ！！」親友の健太が叫んだ瞬間、俺は背後に何かを感じた。地鳴りのような低い振動。空気が重くなる圧迫感。そして――全身を包み込む柔らかい影。「ん？え、ちょ、待っ――！！」ドォォォン！！俺の視界は突如として闇に包まれた。いや、厳密には巨大な‘何か’に包まれたのだ。柔らかく、温かく、それでいて強大な質量を誇る圧倒的な存在。……そう。俺は尻に押し潰されたのだ。第二章:彼女の名は桃尻さくら「ご、ごめんなさいっっ！！」俺の体の上で慌てふためきながら立ち上がる少女。それが、桃尻（ももじり）さくらだった。彼女はクラスのアイドル的存在。しかし、その名の通り‘とんでもなく’立派なヒップを持っていた。まるで神が与えた奇跡、もしくは人体の限界を試す実験的プロジェクトかのような圧巻のボリューム。「ほんとにごめんね！私、おっちょこちょいだから……」そう言いながらペコリと頭を下げる彼女。その瞬間、またも俺の前に巨大な尻が……！！「ストップ！今、下がるな！そのままでいてくれ！！」「えっ？」「これ以上は、もう耐えられない……！！」俺は地面に張り付きながら、死と隣り合わせの青春をかみしめた。第三章:迫りくる影それからというもの、俺の日常は‘巨尻の恐怖’と隣り合わせになった。・狭い廊下を通る時、背後からドスドスと迫りくる影・図書室で本を取ろうとした瞬間、棚の上から突然降りてくる‘重量’・部活中、ジャンプの着地ミスで直撃「す、すまん……」「ううん、大丈夫だよ！」いや、大丈夫じゃない。命がいくつあっても足りない。だが不思議なことに、彼女の尻の襲撃を何度も受けるうちに、俺の心はある変化を遂げていた。――もう少し、このまま潰されていたい。第四章:恐怖と恋の境界線ある日、俺は彼女と二人きりで掃除当番をしていた。「ねえ……私のこと、避けてる？」「えっ？」「だって、最近、目をそらしてばっかりだもん……」そりゃそうだ。俺は今、彼女に恋をしている。だが、同時に彼女の尻に命の危険を感じてもいる。この感情は何なんだ！？恐怖と恋の境界線がわからない！！「避けてなんかない。ただ……ちょっとだけ怖いんだ」「怖い？」「うん。さくらの尻が……いや、違う。お前のことが、だ」「えっ？」彼女の顔が一瞬、真っ赤になった。「……ひどいよ、そんなの」「えっ、何が？」「怖いって言われたら、私、もっと近づきたくなっちゃうじゃん……」彼女が一歩踏み出す。俺の目の前に、またも巨大な尻が迫る。「いや、待て！これは違う意味で怖い！！」「ふふっ、覚悟して？」そして俺は、再び＊＊柔らかい闇の中へと飲み込まれていった――。（完）参照作品:けいお●、ラブライ●、キルラキ●